Google classroomって何ができるの?使い方は?
Google classroomとは?
Google for EducationとはGoogleの教育現場向けサービスの総称した名称です。具体的には、学習用端末Chromebook、学習ツールG site for Educationで構成されています。端末を管理するのが「Chrome Educaton Upgrade」と呼ばれる管理コンソール。そして、学習ツールの中でも最も教育現場で有名なのがGoogle classroomになります。
イーディーエル株式会社: 今すぐ使える!Google for Education. 株式会社技術評論社. 2020. 10; p16
Google classroomとは、教育管理をオンライン上で行う上で有用なツールです。リハビリテーション科での新人教育管理にGoogle classroomの利用した報告はありませんが、eポートフォリオ自体は医師をはじめ様々な医療関係の新人教育に利用されています。今回は主にリハビリテーションにおける新人教育のため、Google classroomを利用したeポートフォリオでの管理方法を記事にしていきます。
Google classroomの主な機能
今後、各項目ごとに具体的な使用方法の記事をUpしていきます。
1.クラスを作成、編集できる
指導者はメンバーとなる新人を招待し、クラスを作成することができます。クラスメンバーとなった新人同士で情報を共有したり、互いの進捗状況を確認しあったりすることができます。これによりクラスメンバー同士で相互に高めあうことができます。また指導者も増やすことができ、様々な指導者がコメントなどで指導することができ、オンラインのため普段会えないような先生にもクラスに参加していただければ、様々な指導をいただくことができます。そのため、Google classroomを利用すれば多角的な教育が可能となると考えています。
Google classroomを使用したクラス作成方法はここをクリック!
2.情報共有できる
Google classroomに情報をのせてしまえば、クラスメンバーに簡単に情報共有することができます。またGoogleドライブとの連携もスムーズなため、共有ドライブで情報を整理し共有することが容易です。この機能を使って、Googleドライブ内にポートフォリオを作成していきます。
Google classroom・Googleドライブを利用した情報共有方法はここをクリック!
3.スケジュール管理ができる
勉強会の日程などを、授業の項目で簡単に共有することができます。また課題には期限を設定することができ、期限の近い課題を一覧にして確認でき、期限が近くなったらGmailで通知がいくなどしてスケジュール管理するのに役立ちます。さらに、Googleカレンダーでスケジュールを共有することで、全員がいつでも確認することができます。
Google classroom・Googleカレンダーを利用したスケジュール管理方法はここをクリック!
4.課題を作成することができる
授業の項目からGoogleファームを利用すれば様々な形式の課題を簡単に作成することができます。また自分で作成した資料を添付して、課題を提出することできます。GoogleアプリとMicrosoft officeとの互換性も高いため、Microsoft officeのデータもそのまま使用することができます。課題に対してコメントを入れることが可能で、フィードバックする際に役立ちます。
Google classroomを使用した課題の配布・提出方法はここをクリック!
Google classroomを使用したフィードバック方法とコメントのつけ方はここをクリック!
5.採点し成績をつけることができる
課題ごとに配点を決めることができ、課題に応じて点数を調整できます。またGoogleファームを使用すれば、自動で採点が可能かつ集計しグラフが自動で作成されます。Google classroomには採点というカテゴリーがあり、自動で成績がまとまるシステムになっています。さらに、採点のカテゴリをスプレッドシート(Excelと互換性があるシート)に自動で出力も可能です。
Google classroomを使用した採点方法・成績管理方法はここをクリック!
6.オンラインで面談・勉強会ができる
Google Meetと連携させれば、Google classroomからいつでもオンライン面談・勉強会を行うことができます。もちろんGoogleカレンダーとも連携可能で予定調整も容易です。
リハビリテーション科の新人教育におけるメリット
1.時間に縛られない
日頃、日常業務に追われてしまい、新人と時間を合わせて指導することが難しいと思います。Google classroomはオンライン上の管理のため、互いに時間を合わせる必要性が少なくなります。オンラインで指導が可能な部分はオンライン上で済ませ、対面での指導が必要な部分を絞って指導することで時間を有効に使えると思います。
2.指導管理がしやすい
指導した記録がすべてeポートフォリオを上に残るので、進捗状況の確認・指導内容の確認・課題の確認ができ、新人をコーチングしていくのに有用です。またスケジュール管理もシステムが確立されているため容易です。
3.他の指導者との連携がとりやすい
忙しい日常業務の中、対面だけ指導してしまうと、どうしても1対1のやり取りになってしまい、1人の指導者の考え方に偏ってしまいます。さらに、指導者も指導内容を確認してもらう機会がなく、指導が正しく行えているかも把握しにくいです。Google classroomはオンライン上管理のため、他の指導者もすぐに新人指導内容を確認し、進捗状況にアドバイスもらいやすくなります。もちろんコメント等も行うことができるので、新人も様々な指導者・先輩の意見をもらうことができ、包括的な指導が可能になると考えられます。
4.自己学習方法を獲得しやすい
ポートフォリオでは学習者が自らの学びをモニターすることが重要だといわれています。具体的な職場経験・学習をすることで、蓄積された経験・学習を証拠の記録をポートフォリオに挟み込み、その内容を省察します。そこから、自分の強み弱みを把握し今後のプランを設定します。最後にプランを基に職場での試行や活用をすることで、また「経験➡省察➡概念化➡実践」ことでKolbの経験学習を繰り返すことができます。この過程の中で自己主導型学習方法を獲得できると期待されています。指導の目標として、新人が自立して学習を継続できるようになることが重要だと考えています。
5.次年度の指導に生かすことができる
eポートフォリオには学習してきたすべての記録を残しているため、どのように指導され、どんな経過を辿ってきたか確認することができます。ポートフォリオ発表会と呼ばれるものがあり、一年間で積み上げてきたeポートフォリオを振り返り、その概要を発表することです。自分の振り返りはもちろん、他の人がeポートフォリオ内容を確認することができます。そうすることで、様々なパターンの新人指導に触れることができ、新人たちが指導者になる時にそのeポートフォリオが指導するときの道しるべになるのではないかと考えています。